Free!長編@(番外編)

□たまには海も
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さっすが…夏休み…










俺と名前は今日は海に来ている

夏と言えば…プールと海だからな

名前の家からさほど遠くない海




すんげぇ広い砂浜と透き通った水…

やっぱりみんな遊びに来るんだな

あのプールを思い出すほどに

どこもかしこも人で溢れかえっていた












「うわあ、すっごい人…!」


つばの広い帽子に、日傘をさしている名前

今日は一段と日差しがきつい…気温も高いし…







元々今日は、泳ぎに来たかったわけではない

少し散歩でもするか、と話し合った結果

たまには海もいいのではとここに来た







だから俺らは水着を着ていない

足浸かってるだけで充分だろうという考えだ






俺も…こんなに人が多いなんて思ってなかった

こんなとこじゃ泳ぐにも満足に泳げねぇよ

今日は2人のんびり砂浜で過ごすか…










名前は、朝からうきうきとして

遠足に行く子どものようだった

バッグにシートやら弁当やら詰めて

俺に、みてみて!と楽しそうに笑いながら

見せてきた姿はそりゃあもう可愛かった










「ね!あそこ、座ろうよシート敷いて!」


少し木の陰になっている

他よりは涼しそうなところを指さして俺を引っ張る





「ああ、そうだな。今日は暑いから、ちゃんと水分とれよ」


木陰にいるとはいえこの暑さだ

熱中症なんかになられても困る





「は〜い!凛君もね!」


俺の腕にくっついてくる名前は本当に可愛い








2人でその木陰まで歩き

ぼちぼちシートを敷いて座る

結構涼しいもんだ…










午前中だっつーのに

なんだってこんな人が多いんだ






って他のやつらからしたら

俺達もその中の一員なんだろうけど









とにかく暑い…

名前は俺の隣に座って

2人に風があたるよう扇子で扇いでくれている








あ〜…腕疲れるだろうなー







なんか涼しくなるもんねえかな…















辺りを見渡すと、視界に入った





かき氷…




海の家があって、その建物の前に

"氷"と分かりやすいのぼりがあった








「名前、かき氷食うか?」


横にいる名前に声を掛ければ


「うん!食べるー!」


暑さを感じさせない笑顔が返ってくる










ん〜まあ、近いしな…

名前をわざわざ日差しにさらすのも可哀想だ

一人で行ってくるか、荷物もここにあるし…








「じゃあ、俺行ってくるから。イチゴだろ」





「うん!ありがとー!」








好みを把握できるほどになれたってのが、また喜び







じゃ、ちょっくら行ってくっか






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