Free!長編①(番外編)
□いつもの光景
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あの電話から1時間くらい経って
保健室のドアが、ガラッと開いた
そこを乱暴に開けないとこがなんとも
「名前ー！！」
そんなでかい声で叫ばなくても
ちゃんといるから名前ちゃんは！
「あ、凛君！」
名前がソファから立ち上がれば
「名前～！！！」
なんて言って名前に抱きつく凛
「…おっ、俺…名前に…もしものことが、あったら……ぅっ…名前～…」
あんたあああ！！！
泣いてんじゃないわよ！！！！
気持ち悪いわね！！！
「ごめんね凛君、泣かないで～」
背中をさすって宥める名前
話では聞いていたけど
本当に泣き虫なのね、凛は
「ほら、凛泣かないの、遙たちも来るわよ～」
脅しかけるように言えば背中がビクッと跳ねて
「な、っ…泣いてねーし！！…っ」
と思いっきりジャージで目をこする凛
虚しい言い訳ね…なかなかに可愛いけど
ちゃんと涙を拭いた後で
名前の両肩をつかんで
「もう、なんともないのか…？」
って優しい声で聞く凛は
本当に名前が好きなんだなって思う
「うん！もう大丈夫！ありがとう」
といつもの可愛い笑顔で返してやれば
また、名前～！と言ってベタベタ離れない凛
名前の笑顔の爽やかさでどうにか緩和できてるけど
本当に、暑苦しいわね名前に似合わず！！！
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