Free!長編@(番外編)

□デジャブではない
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私は何でも出来るわけではない…


苦手なものだって山ほどある


だけどみんな私の出来ないことより


出来ることの方をよく見てくれている





すごく嬉しいけど…勘違いされることも多い




なんでも出来るから、大丈夫

ううん、違うよ私は何でもは出来ない



名前ちゃんだから、平気だよ

そうじゃないよ、私だから平気じゃないこともある









プレッシャーに弱くて

うん、やってみる

って言っちゃう私もダメなんだけど…










私だって結構一生懸命だ…



走ることだって別に得意と思ったことはない

だけど気付けば先頭を走っている



楽器だって得意なんかじゃない

でも気付けば最後まで指が止まらない





何かをしようと思った時

私の頭の中はきっとそれに全力集中なんだ




身体中の神経、筋肉…全部全部

総動員させて…自分を操っているんだ





頭を、目を、喉を

指や、手や、腕…

脚に、足の指先まで…




細部にいたるまで集中させ

持っているパワー全部を

身体全体で放出させている…






そう説明すれば正しい気がする






とにかく…自分でもよくわからないけど…

やるぞ、って思ったら

頭と身体がその気になるんだと思う







きっと誰だって出来るんだ

私だけの特別ではない

そう思ってきたけど

周りは私を褒めてくれる






なんで褒められるのかよく分からない

褒められることだと思ったこともないんだ










別に嫌ではないし、負担になったこともない

ただ不思議に感じているだけで






親友名前ちゃんはそんな私を

小学生の時からみているから

何かあるとすぐ心配してくれる

すごくすごく、ありがたい存在なんだ








そういえば


この感覚…


たしか………













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