Free!長編@

□潮風のなかで
1ページ/2ページ









さっきは驚いたよ






ハルがようやくお風呂から出て

のそのそと準備を始めて

凛がすでに待っていると考え焦りながら

ハルの支度を手伝った




待ちくたびれた渚に怜は玄関で騒いでいた

先に行ってていい、と言ったんだけど

どうやらそれは嫌なんだとか











準備ができて、みんなでハルの家を出る

凛と電話を終えてからだいたい30分が経った











小走りで向かうと

港の入口に凛らしき人を見つけた






凛だ!




と思ったら横には2人の女の子…?







え!名前ちゃんに親友名前!







でも、どうして?












名前ちゃんの姿を確認すると

ハルはさっきまでのスローペースが嘘みたいに

名前ちゃんの方へ駆け寄って行った






最初から名前ちゃんがいるってわかってたら

約束の時間ぴったりに来れたのかな、とか思って苦笑









凛と名前ちゃん

いつの間に仲良くなったんだろう









って…へえ、凛が江ちゃん以外で女の子を横に置くなんて







やっぱり名前ちゃんはすごいなあ










やっとのことで合流する

凛には文句を言われると覚悟していたけど

これっぽっちも言わなかった

これも名前ちゃん効果だろうか












ここで、俺達5人と

名前ちゃん親友名前の2人は別れて

それぞれお祭りを楽しむことにした











それにしても…



名前ちゃんの浴衣姿は

本当にサマになるなあ…

見惚れている暇はなかったけど

歩いていく後姿さえ美しくて魅入ってしまう

髪の毛もいつもと違って結い上げられていて

色っぽいというか…綺麗…すぎて…















「マコちゃーん!」









名前ちゃんのことばかり考えていたら

渚に声をかけられた



「ごめんごめん、行こうか」



笑ってそう言うと



あれが食べたいこれが食べたいって

俺の手を引く


渚は本当、こういうところは

弟のようでなんだか可愛いな








.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ