Free!長編@

□惹きつけて離さない
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季節は、夏

暑い暑い暑い暑い暑い暑い!








「あっつううううううい!!!」

「うるさい…」

「ははは、確かに今日もすごく暑いね」

「一日の中でもこの時間は特に暑いですしね」

「僕もう溶けそうだよ〜」





みなさん、こんにちは

私は岩鳶高校水泳部マネージャーの

親友苗字親友名前です




今は、水泳部のみんなと

お昼ご飯を食べているところです

いつもは親友の名前と食べるんだけど

今日は部活のことで話したいことがあって。

放課後になると遙がすぐにプールに飛び込んで

出てこないから話にならない、だから今なの。










「それで、話ってなんだい?」


我らが部長の橘真琴が私に聞いてくる

さすが真琴、こんなに暑いのに笑顔が爽やか


「あ、そうそう。次の土日に鮫柄学園と合同練習をしようと思うんだけど」




そういうと、全員が食いついてきた

もちろん返事は即答のオッケー

よし、あとは江ちゃんにお願いして

約束を取り付けてきてもらうだけね




「ならよかった、まあ練習はいつも通り頑張っていきましょう」

何か聞きたいことあったら

1年は江ちゃん、2年は私に聞いてね〜




そういって会話を締める









「2年から親友名前とは同じクラスだから

何かあってもすぐに聞けるんだもんな」



真琴がぼや〜っと呟く

その通りだよ真琴君、当たり前のことを言うな



「水泳部を作っていなきゃ、怜や親友名前と

こうやってお昼を食べることもなかったんだろうなあ」



更に続ける真琴

なかなかに可愛いことを言う






「ああ…」

「そうだね」

「そうですね」


遙、渚、怜が続く

本当に…この人たちは仲が良い





この間の大会…

結局失格に終わったけど

あの後から更にこの人たちの絆が深まって

私はあれはあれでよかったって思ってる





ぶっきらぼうだけど仲間想いで

誰よりも泳ぐことが大好きなみんな

この人たちに出逢えて本当によかった



あんまり考えるとジーンときちゃうから

私はいつもの調子で



「早く食べないと、昼休み終わるわよ」


と笑ってみせると

みんなハッとなってそれぞれお弁当をかきこむ









さて、午後の授業も頑張りましょう




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