Free!長編@(番外編)

□鮫柄にお邪魔します
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実は今日、名前が鮫柄に来るって

凛は知らないんだよねぇ〜クフフ




みんなで話し合って内緒にしている

突然名前が現れたら凛は

どんな顔するんだろうなーって

ニヤつきながらのミーティングで決めたこと

もちろん名前にも、口止めはしたからバッチリ











「なんだか、楽しくなってきました!」

小声で言う江に私もわくわくしてきて

江の肩に腕をまわして、「私も!」と言った











プールにつき、部長さんたちも待っているであろう

中にゆっくり入って行く

遙たちは少し遅れているためまだ来ない

…いや、私たちが早かったんだけど






中に入ればすぐに鮫柄の部長さんが出迎えてくれた



「やあ!親友名前君、江君!待っていたよ」



相変わらず女子にも「君」付けて呼ぶのね

江なんてお決まりのセリフで訴えている



「本日はよろしくお願いします」



そう言って軽くお辞儀をすると

まあまあ、そんな堅くならないで〜と

陽気に言いながら肩を叩いてきた




相変わらず気さくで結構適当な部長さん








まだ部員は全員揃っていないようだ、凛もいない

まあ待たせることにならなくてよかったわ








そこでようやく遙たちも入ってきた


「遅いですよ!遙先輩たちー!」


江がぷりぷりと怒る、可愛い






黙ってスタスタと入って鮫柄の部長さんに軽く頭を下げ挨拶をする遙が見え

「ごめんごめん」

あははとタレ目をもっと下げながら笑う真琴も見え

「渚君、名前先輩の歩行の妨げですよ!」

といつもの如く渚に手厳しいセリフながらも実は甘い怜が見え

「名前ちゃん!ここがね、鮫柄のプールなんだよ〜!」

名前の手を引っ張りながらニコニコと騒ぐ渚と引っ張られてくる名前が見えた













「…!!」








鮫柄の部長さんの目つきが変わった

視線の先には予想通りで、名前








「…っの…よろしくお願いしま「君っ、名前は…!!?」








瞬間移動でもしたんだろうか、と思うほどに

速い動きで名前の前に行き手を握る部長さん







こうなるとは思ってたけど

予想通り過ぎて逆に面白い

江へのアプローチといいこの人は本当に惚れっぽい









「あ、はい…私は「名前ちゃんっていいまーす!」







渚が横から割って入り

名前を代わりに紹介した





「今日は僕たちの一日マネージャーなんでーす!」




と元気よく言う渚、不覚にも可愛いと思ってしまった





「そうか、名前さん…僕の名前は…「あああ〜!!!りんりーん!!!」











改まった口調で名前に向かい合っていると

またもや渚がそれを断ち切った


そして何食わぬ顔で入って来たのは


「りんりん」こと松岡凛、と側近の(!?)似鳥愛一郎君








絶賛ドッキリ仕掛け中のターゲットが入ってきた!







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