Calcite
□Sakura Drop
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なぁ、知ってるか?
この世は非常でつまらない。
人間たちが、臆病に・・・気取られないように過ごしている平穏だと。
そして、それはどこかしらなにかの形で、発散されていることをーー。
【Sakura Drop】
桜の花びらがひらひらと舞い散る。
あぁ・・・綺麗だ・・・。
「綱吉。」
「雲雀さん。
・・・・・・集まったんですか?」
「うん。
書状を送った全員が今、会議室にいるよ。」
「分かりました・・・・・・終わらせましょう。」
綱吉は、左目の眼帯に触れながら悲しく笑った。
雲雀はそんな綱吉の性格を把握しているのか、ため息をつくだけで何も言わない。
これで最後。
悪夢とも感じたあの時間を、終わらそうーー。
例えそれが、彼らにどんな結末を与えたとしても・・・。
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