Calcite

□Sakura Drop
1ページ/29ページ

なぁ、知ってるか?

この世は非常でつまらない。

人間たちが、臆病に・・・気取られないように過ごしている平穏だと。


そして、それはどこかしらなにかの形で、発散されていることをーー。



【Sakura Drop】



桜の花びらがひらひらと舞い散る。

あぁ・・・綺麗だ・・・。




「綱吉。」


「雲雀さん。


・・・・・・集まったんですか?」


「うん。

書状を送った全員が今、会議室にいるよ。」


「分かりました・・・・・・終わらせましょう。」





綱吉は、左目の眼帯に触れながら悲しく笑った。

雲雀はそんな綱吉の性格を把握しているのか、ため息をつくだけで何も言わない。


これで最後。

悪夢とも感じたあの時間を、終わらそうーー。

例えそれが、彼らにどんな結末を与えたとしても・・・。




次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ