Citrin

□歓喜にも似た狂気、後日談
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後日談

「綱吉。
ナッポーとマシマロを連れて行きたいんだけど、許可くれない?」
「それは構いませんけど・・・一体何をするつもりですか?雲雀さん。」
「愚者を嘲笑いに。
あと、気が済まないから憂さ晴らしに。」

雲雀の戦闘狂に、綱吉はこめかみを押さえる。
ボンゴレ襲撃では、やはり足りなかったか。

「・・・俺は興味すらないのに?」
「本当に?
綱吉。君はどこまでも甘い。
僕たちが、罠にかかった念願の獲物をこのままで返すとでも?」

獰猛な光が、その瞳に映る。
そうだな。こんな言葉では、納得はしないでしょうね。
まぁ、俺の本心の半分程度でしかない言葉ですし。

「分かりました。
許可は出しましょう。
でも、これだけは最初に言っておきますよ。
――――――――――――。」

「Si」


「俺たちは・・・一体いつから!!」
「ツナに謝りたいのな・・・。」

荒廃した元ボンゴレ本部で、懺悔の言を述べる獄寺と山本。
その身は満身創痍であった。
綱吉と守護者が黒いゲートを通った後、その場を任されたミルフィオーレによって本部は壊滅。残された獄寺たち上層部は白蘭と真6弔花によって武器の破壊及び片手足の腱断裂、片目を眼球損傷による失明を余儀なくされた。

「じゅ・・・沢田さんは、もう俺たちを見ない。」
「ユニが気を失う間際で言っていたっけな。
『興味関心で動く人だから、あなた方はもう綱吉さんの目に映ることはないでしょう。』って・・・。」

身体は、満身創痍。
本部は壊滅して反勢力から良いカモとして扱われ始めた。
でも、生かされた。

殺される。
いや、殺されて当然だった俺たちを、白蘭とユニは生かした。

「僕たちからはこんなもんかなぁ〜。」
「そうですね。
私たちが彼らを殺してしまっても、綱吉さんは怒らないでしょうけど・・・。」
「守護者たちが怒るね♪」
「そうですね。
恨めしそうに、なさるでしょうね。」

「「本当の地獄を見せに・・・。」」
 

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