main...短編

□最初で最後の恋人
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「黒子まだかなー」

今日は黒子と初デート。
10時半に、よくバスケ部の皆で行ってるマジバに待ち合わせしたんだけど…いない。
周りを見渡してもあの水色の髪の毛はいない。
いつもなら、「ここにいます」とか言って驚いてしまうのがオチなんだけど…

「どこだ?」

とりあえず黒子に電話してみる。

『はい。』
「あ、黒子?どこにいる?」
『すみません、えっと…今ジュエ…いえ、なんでもないです。すみません、あと10分だけ待ってもらってもいいですか?』
「わ、わかった、気を付けてね。…うん、いいよ。じゃね」

電話を切る。
黒子、なにか言いかけてたけど、なんだったんだろ。ま、いっか。

とりあえず、黒子が来るまでスマホゲームのパ○ドラをする事にした(日向先輩には戦国武将が出てくるゲームやれ!なんて言われるけど)。

「苗字さん!!」
「あ、黒子」
「遅れてすみません!!」
「はは、大丈夫だよ。火神と3人で遊ぶ時とかよく火神寝坊して来るじゃん。」
「いえ…ほら、初デートなのに…」
「え、」

黒子から改めて”初デート”なんて言われるとなんだか恥ずかしくなってくる。

「大丈夫ですか…?」
「な、なにが?!」
「いや、顔が少し赤いので…」
「だ、だって、黒子が初デートなんて言うから…!」
「あ…」

黒子もみるみる顔が赤くなって来る。
はははっ、赤面カップルだ(笑)なんて小金井先輩に言われちゃいそう。

「と、とりあえずプリクラでも撮りにいかない?!」
「い、いいですね!そうしましょう!」

よし、ゲームセンターに行くか!
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