main...短編

□愛する人。
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「俺、お前といてすげぇ楽しい。お前がいない生活とかまじ考えらんねぇ。…愛してる。一生お前を大切にすると誓う。…だから、


結婚してください」

…涙が溢れた。
幸男は、ポケットから箱を取り出す。

「もしかして、」

あぁ、と言って箱を開けた。
そこには、小さなダイヤがついた綺麗な指輪。

「…つけてくれるか?」

心配そうにあたしを見る幸男。
なに心配した顔してんのよ。
そんなの…

「つける…!」

に決まってんじゃん…!

じゃあ…と幸男はあたしの左手を取って、薬指に指輪をはめた。
…涙が、溢れて溢れて止まらない。

「はは、泣くなんてらしくねぇな…うぉっ?!」

って笑いながら幸男の袖で涙を拭いてくれる。
そして、その手を掴んで幸男の体を引き寄せ、思いっきり抱きついた。
幸男があたしの頭にキスをし、幸男の腕があたしの背中にまわった。

「…あたしも、幸男を愛してる。幸せにしてくれないと許さないからね。」
「はっ、愚問だな。幸せにするに決まってんだろ。」

そうして、私たちは、今までで1番深いキスをした。



愛する人。

(って事があったんだよ森山くん!幸男最高じゃない?!やばくない?!)
(うん、知ってる。その話を結婚記念日ごとにいちいち言うのやめてくんない。もう5回は聞いてるからな。)
(でへへへ!結婚5年目、あたし達は今でもラブラブで〜す!!)
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