main...短編

□愛する人。
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ー…名前!!
ー…な、なに!?
ーず、ず、ず…!
ーず…?
ーず、ず…!ずっと前からす、好きだった…!良ければ、その、付き合ってくれないか…?
ーえ…っ?!あ、あたしもずっと幸男の事好きだった…っ

「ってことがあってからさ、今までずっと付き合ってるなんてなんだか不思議だよな。」

なんて、私がパスタを頬張った時に幸男が言った。
急にそんな事を言うものだから、パスタが変な所に入ってしまって咳き込む。
すまん、大丈夫か?と言って差し出したお水をゴクゴクと飲み干した。

「ど、どうしたの急に…。そんな恥ずかしい事急に言わないでよ。」
「いやなんかさ、あれから7年だなーって思ってよ」

…7年。改めて考えるとすごい時間だ。
馬鹿なことして笑い合い、喧嘩もした。
お互い違う大学に進学して、会う時間も減った。
でも、お互い就職してから同棲し始めた。
好きな気持ちはずっと変わらない。

「今までなんだかんだ楽しかったよな。」
「そうだね。」
「…名前」
「ん?…なに?」

幸男が真剣な顔で言うもんだから、自然にあたしも真面目な顔になる。

「…好きだ。」
「え、どうしどうしたの?」

なんか今日の幸男変。
急に告白の時の事言ったりしちゃってさ。

「ゆき「結婚しないか」え…」

けっこん…?
結婚?!
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