main...短編

□もっと好きになっちゃった!
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「そーいえばさぁ」
「なんだよ?」

部活が終わって、バスケ部マネージャー、そして俺の彼女である名前がふと思い出したように言う。

「大輝、なんで最近部活出るようになったの?」

中2からは全くと言っていいほど出なくなったのに、と名前は不思議そうに俺を見上げてくる。

「あ?んだよ急に」
「いや、一緒に帰るのなんか違和感あって。いつも大輝は先に帰るし」

…んなの、言うわけねぇだろ。

「秘密だ」
「えぇ、なんでー?教えてよ。」
「俺に1on1で勝てたら教えてやるよ」
「教える気無いじゃん。ねー、教えてよー!!」

マイちゃんの雑誌燃やすぞこのやろー!
なんて駄々をこねる名前。
んなこと言ったって絶対に言わねぇ。

「大ちゃんはね、名前ちゃんにかっこいいって思われたいからだよー!!!」
「え?」
「なっ、さつき!いつからいた!!」
「えへへ、秘密♪」
「え、大輝どういうこと?」
「それはねー!」
「言うなさつき!」


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