fate 夢小説
□邂逅
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異界。そんな言葉が似合いそうなこの場所。
地面、空。すべて赤黒い。
そんな中、中央に立ち、空を眺める者があった。
青褪めた馬に跨り、何をするでもない。
それは人の形に見え、はたからみれば銀色の髪の美しい少女だろう。
それの意識を空から戻したのは、まるで悪魔のような姿をした何か。
「ベレト〜!」
それの名を呼びながら、近くまで寄ると、ベレトと呼ばれたそれは振り返る。
「ガープ」
「ベレト。どうしたの?いつもうるさい貴方が静かになると気味悪いよ。いつも御付きの猫オーケストラで騒いでるのに。」
そう。ベレト、ガープ。名前からわかるようにそれらは人ではなく悪魔。
後のソロモン72柱序列13
のベレト、序列33のガープである。
「何か、違和感が…」
ベレトは馬を降り、あたりを見回す。