奇跡

□*キセキのいけない。
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「「「「「「オープン!」」」」」」

シャララララ〜ンとBGMが流れ
更衣室のカーテンが開かれる。

開いた瞬間着替えを待っていた6人の息を呑む音が聞こえた。

彼らが着ていたのはメイド服。
同じ服だがエプロンの色が違った。

黒子は薄いオレンジ、笠松はレモン色
高尾は黄緑で、氷室は藤色
桜井は青色に降旗は赤だった。

どれも彼氏色に染まったエプロンを
身に付けている。

「何で?」困惑した声を出したのは笠松。彼の長い足にはニーハイが履かれていてこれを履く意味が分からないといった様子である。
(黄瀬の単なる趣味である。)


一通り見た赤司が満足げに頷く。

「よし、良く似合ってるね。
君たちはこれから僕の別荘の
メイドとして24時間働いてもらう。
ああ、心配要らないよ
睡眠時間はあるから。」


「…いやそういう問題じゃねぇよ!!」
と吠えたのは意外にも高尾だった。
せっかくの休みを潰された挙げ句、
メイドとして働けとは流石に怒る。

無視して赤司は続けた。

「ルールを言っておこう。

1つ、君たちには24時間メイドとして
別荘で働いてもらう。
2つ、主人に尽くすこと。
全力で尽くすんだよ?
3つ、トラップが幾つか隠されてて
それに赤くなったらお仕置きだ。」


「…誰が赤くなったか決めるんだい?
お仕置きみたいだから恋人が選ぶと
フェアじゃないよね?」

ルール説明が終わって手を挙げたのは氷室。大人びた笑顔を浮かべる。
青峰に関してはずっと「赤くなったー」
と言って桜井を困らせそうだ。

次に口を開いたのは赤司ではなく緑間だった。

「大丈夫なのだよ。今日は判定役で
霧崎第一と桐皇のキャプテンに来てもらったのだよ。」

すると何処からともなく現れたのは
柄にもなく執事服を着た花宮と今吉。

「ワシらが判定するんと指示役にもなるさかいに、よろしゅうな?」

ニコニコ笑う今吉に対して不機嫌な顔をする花宮。そんな花宮の腕を掴んで指をさす。

「ほなあのバスに乗ってやー!」

キャイキャイはしゃぐ今吉に連れられメイド6人と仕向けた6人は乗車した。
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