奇跡

□*キセキの動物。
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7時07分

【黄瀬の部屋】

パチッと目が覚めた笠松は
クハァッと欠伸をした。

そういや俺黄瀬ん家に泊まったんだと
部屋を確認しながら思い出していた。

だがその部屋に黄瀬はいない。

いつもなら抱きしめてくれている
黄瀬がいるのに…と心配になる。

キョロキョロ見回してもいない。
何処に行ったんだと立ち上がり……

た、立ち上がり…た……あれ…?








立てない。

『昨日の行為が腰にきて…』
とかそういうんじゃなくて立てない。

どうしたものかと冷静に考えつつ
毛並みを整える。





…え?毛並み……?
ハッと我に返ると何故か手の甲を
ベロベロと舐めていた。

……まさか…。
そう思い真っ青になりながら
四つん這いでベッドの上にある黄瀬の
手鏡を覗く。


そこに映っていたのは

「にゃああ"!!?」

紛れもない自分なのだが

短い髪からピョコンと然り気無く
三角形の耳が付いていた――――。



























「黄)火神っちは犬が嫌いッスよね?」

「火)そうだ。だからお前も嫌いだ」

「黄)なんで!!?( ; ゜Д゜)」

「火)駄犬だから。」

「」
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