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□赤司様の愛情。*
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「…!?ちょ、………ッぅええ!!?」
一瞬間が空いて降旗が反応する。
だが反応する頃にはもう一人の
[赤司]がしゃがんで頬に
キスをしていた。
一瞬驚いた表情をするも、間も無く
鋭い目付きで[征十郎]が[赤司]を
睨み付ける。
「"過去"の僕だからって、ちょっと
やりたい放題過ぎないかな?」
過去を強調させながら固まった降旗を抱き寄せる。
「"未来"の俺の彼氏なら
構わないじゃないか。
しかもなかなか可愛いと見た。」
未来を強調させながら腕を引く。
「ま、待ってよ二人とも!」
バチバチと火花が散る真ん中で足掻く降旗はペチンッと二人の頭を叩いた。
3つの赤い目と1つのオレンジの目が
降旗を見る。
「二人とも赤司征十郎なんだから
争わないでよ!とりあえず…、
征十郎は俺の母さんに話つけてきて!!」
「何故僕が…」
「あ、赤司くん?と争われちゃ困るし
征十郎泊まるんでしょ?
俺母さんに言ってなかったからさ。」
暫く愚図った[征十郎]だったが
渋々降旗の母に話をつけに行った。
なんやかんやでもう6時…。
「赤司くん…で良いのかな?」
この呼び方でいいのか尋ねる降旗に
コクンと頷く[赤司くん]。