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□お弁当箱=ベッド
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「なんや桜井、間違っとるんか?」
キョトンとしながら桜井に尋ねる
今吉は悪気は全くない。
カァッと赤くなった頬を隠すように
両頬を手で覆うと
「すいません!!おおお先失礼します!!!」
と言いながら全力疾走で
部室を出ていった。
青峰は大分気に入ったのか
リピートしながら
「んじゃ俺も帰るわー」
と言い桜井の後を追いかけた。
まだ開いた口が塞がらない部員を見て
今吉がフッと気づいて一言。
「あ。若松とワシの歌も作るさかい、
ちょっと待っといて
もらってええかな?」
「…ッ!!!!???」
若松の顎が外れた瞬間である―――。