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□ハイスペック高尾
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網膜剥離したと思われる日、
緑間がパスを出そうとしたところ
高尾の反応が遅れ
ボールが顔に当たったのだ。
その時、緑間は
「反応が遅いのだよ。」
といつものように罵った。
高尾は痛みを堪えながら
「ゴッメーン!!」
と笑いながら言い返した。
この時点で病院に行けば
良かったのだ。
だが練習中だったため行かずに
時間だけが過ぎていった。
そして朝、見えなくなったのだ。
緑間は後悔と罪悪感にかられた。
自分のせいで高尾の目が
見えなくなった。
高尾の生き甲斐でもあるバスケも
奪ってしまった。
もう高尾の目に光は宿らない…。
緑間は土下座して謝った。
高尾の目には何も映らない。
だが高尾は察して焦った。
「え?ちょ、真ちゃん?
まだ続きあるからね?」
そしてまた、笑った―――――。