青春

□面識は…一度だけ
3ページ/3ページ



「いつまでも
やりっぱなしと思うなよ…」

そう言って睨む3P青年は青峰から
パスをもらえば下手なディフェンスを
一気に5人抜きあっという間に
綺麗な弧を描いてゴールへ。

「へー…、アンタ上手いじゃん」

スピードもキレもなかなかで
青峰が本心を口にする。

3P青年は照れ臭そうに
「まぁな、」と呟く。

なら俺も、
と簡単にボールをカットすれば
思いっきりダンクシュート。

「お前も上手いじゃねぇか」

もともと大きな目を
ますます開けて青峰を見る。


「当然だろ」と自慢げに言えば
3P青年はニカッと笑って
「ならもっとできるだろ?」
と言いながら拳を出す。

一瞬黒子が頭によぎったが青峰は特に表情にも態度にも出さず拳を当てて
「上等」と呟く。

また3P青年は笑った――…。






その後圧勝した二人に
覚えとけ!!と臭いセリフを言って
汗だくの5人は逃げていった。
いつの間にか夕方。

青峰のストレスも3P青年のおかげで
大分収まった。

フ、と今日いた理由を尋ねてみる。

「本当は部活休みだったから
黄…駄犬と1on1する予定が
来れなくなったみたいでな…。」

それで1人で来たらこのザマだ。
そう言って苦笑する3P青年。

お前は?と聞かれ「ストレス発散」と
応えた青峰に「あー、なるほどな」
と言いながら頷き閃く3P青年。

「なら、最後に1on1しようぜ」

「…ノッた」






その後二人は陽が沈むまで

1on1した―――…。













「…あ"?」
「!!おまっ…この前の!!」
「あ"!!!3P青年!」
「誰が3P青年だ!!シバくぞ!!!」

二人が再会するのに
長い時間はかからなかった。
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ