青春

□面識は…一度だけ
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――…アイツら何かうるせぇ。
((代表青峰大輝))






ギャハハ!!と下品に笑う5人は青峰を無視してコート内に入っていく。

そして3P青年がいるにも関わらず
落とし物のボールを拾うと勝手に
バスケを始めたのだ。

青年は一瞬動きが停止したが
ハッとして5人を怒り始めた。

「退けよ、先に俺が使ってんだ!!」

『は?なら止めてみれば?』

なかなか挑戦的な言葉を言った1人がボールを高くしながらパスを出す。

それを受け取った1人がまたパス。

彼を真ん中にして五角形に囲み
よくある小学生の
いじめッ子パス回しが始まった。

あーあ、めんどくせぇのに捕まったな
と思いながら青峰は静か入ると
バレないようにゴールの下で彼らを
見守ることに。


「――卑怯な奴ら。」

ポツリと呟いた瞬間だった。

ダムッ!!!と勢いよくボールが跳ねたと思えばいつの間にか3P青年が
ボールを奪っていた。

「…舐めんなよ、」
あっけらかんとする5人。

怒りに震える彼はそのボールを放ち、
青峰がいるゴールに3Pが入れる。

そしてやっと青峰に気づいた。

重い雰囲気の中、彼の口から青峰に
ただ一言だけ伝える。

「2on5、できるか?」

青峰はニヤリと笑い、
着ていたパーカーを脱ぎ捨て
ボールを拾う。

同じように3P青年は笑った――…。
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