青春

□面識は…一度だけ
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―――…青峰は練習休みの今日、
鬱憤ばらしするためにいつもの
コートに足を運んでいた。

最近桃井と若松がうるさいのである。

口を開けば
「練習しろ!!!」
「いい加減にしてよ大ちゃん!!」

青峰も黙っちゃいない。

「勝てるんやったら別にかまへんやん」
「そうだ。勝てんだから。」

最近では今吉とタッグを組んで
言い争っている。





…話が逸れてしまった。
とにかくストレスが溜まっている。
午後からコートに向かっていた…。







――…コートに着いた青峰よりも早く
バスケをしている人がいた。
それは男子で青峰よりも
身長が低い、黒い髪。

フェンス越しからもわかること。


――…その男子は3Pを入れている。
某占い信者の緑の人よりかは下だが
実力は確かである。

独特の雰囲気に無意識に息を飲んだ。

キセキたちとは違う強さを感じられたその彼が急にこちらを見た。

青峰に気づいた…と思いきや。

『オイ、暇だし―――……!!!』
『――……良いなそれ!!』
『ちょうどちっこいのいるし―…!!!』

彼は青峰ではなく、
青峰の傍にあった入り口に近づく
5人に気づいたのだ。
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