青春
□show time!!
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今吉side
はぁ…アイツ何者や…
わし頑張ったのに
アイツまだサウナでおったで？
余裕か…ホンマ腹立つわぁ…。
……暑い…。Tシャツも捲り上げる。
あー…やっぱり早いとこ
止めとった方が良かったかいな…。
｢わ……ｯ…｣
角を曲がろうとして廊下にあった
一人掛け用の椅子に
躓いて倒れる……
｢っと…。…!…なんでアンタが…｣
――危なっ…誰かの懐に入って
ギリギリ倒れんかった…。
勢いか背中に手ェ回されとる。
角から出た人の優しさやなぁ…。
｢これはおおきに…って花宮？…｣
笑って見上げると…
｢ありゃ、桐皇のキャプテンじゃん｣
うっわー…ホンマついとらんわぁ…。
俺の正面には驚いた顔をする花宮、
少し後ろには霧崎第一のスタメン…。
｢……なんや、霧崎第一さんも
来はったんかいな？
誠凛さんも来とるのに…。｣
一瞬狼狽えるも花宮たち見て
誠凛おることを伝える。
｢フハッ…アンタがいるってことは
桐皇もいるんだな？｣
…コイツ話聞かんなぁ。
後ろのメンバーは
眉間にシワよっとるっちゅうのに…
花宮は誠凛無視して聞いてきよる…。
｢…せやで。
あ、うちの奴らには手ェ出すなや？
昔の後輩ゆうても怒るで…？｣
笑う花宮に俺も笑い返す…。
｢おい、先行ってろ。｣
笑ったままスタメンに先行けと
合図する花宮。
それに応じるメンバー…。
えぇー…花宮と二人にせんとって…。
ってか……
｢…いつになったら
離してくれるんかいな？｣
背中に手ェ回されたまま離して
くれんのやけど…。
胸板をトントン叩くけど…アカンし。
｢ちょっと話そうぜ、｣
花宮が手ェ離したと思ったら
手首握られる…。
ちょ…帰らせてぇやー…――――。