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□帝王赤司と王子降旗
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赤司征十郎side
どうして光樹には自覚がないんだ?
僕と東京でデートしたときの
彼を見ていた無数の目。
男性女性問わずに君を見ていたのに
ニコニコ笑って…。
たしかに光樹は可愛い。だがその事に気付かず笑顔を振り撒くのはズルい。
「光樹、自覚ないのか?」
『…エンペラーと付き合ってる自覚は
勿論あるよ?』
いや…そういうことじゃないんだが。
「周りから見られてることだよ。」
『そりゃ赤司が人気者だからね』
どうして僕が人気者なんだ…。
「僕じゃなくて君を見ているんだよ?」
『いやいや、それは有り得ない!!』
「じゃあ、そろそろ切るよ。
自覚なしのプリンス様」
『な、なにそれ!?
じゃあね人気者のエンペラー!!』
…次に会いに行くときは
自覚症状をもってもらおう。