奇跡

□キセキの愛情表現
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悪瀬 涼太side

「センパイが俺以外のヤツと
話すからッスよ?
森山センパイとか早川センパイとか、
センパイは皆に話しかけすぎた。」

首輪?手錠?足枷?鎖?監禁?拉致?
そんなのもうやってる。
ご飯だってトイレだって
あげてるし、させてる。

…なのに何でセンパイは俺じゃなくて部活を優先してんスか?
『部長の俺がしっかりしなきゃ…』

なんでなんで?俺は見てないの?
俺はセンパイしか見てないんスよ?

モデルも辞めたし高校だって辞めた。
勿論、センパイも。

だって俺のことを見てない
アンタなんて
俺の知ってるアンタじゃないもん。

俺の知ってるセンパイは俺のことを
見てくれて嫌々ながらも笑ってくれて恥ずかしがりながらセックスして…。


だから、アンタはセンパイじゃない。
センパイの姿をした悪魔なんだ。

俺はアンタがいなくなるまで
ずーっとずーっとずぅーっと
センパイを捕まえる。

ね?良いでしょ、センパイ?

ちゃんと俺だけを見ててね?
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