奇跡
□*キセキのいけない。
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午前9時半
「だから、どこに向かってんの?」
「俺に聞かれても…」
「[ここで待て]!?シバくぞ!!!」
寒さに凍えるいつもの受け6人組は
赤司に呼ばれ、はるばる京都に来た。
氷室以外の5人は昨日京都に泊まってここに来た。
秋田からは遠く氷室は朝一で京都に
進出した。
〜♪〜♪〜♪
急に威風堂々を高らかに演奏する
盛大な音楽隊を引き連れて赤司たち
攻め6人組が現れた。
ギョッとする受けたちはまだ意味が
分かっていない。
そんな中
「…黄瀬ェ、お前俺の誘いを
断っておきながら…」と低い声が、
「真ちゃんw何でトランペット
吹いてんの!!wwww」と笑い声が
聞こえたが皆スルーした。
演奏曲が終われば、音楽隊が小走りで退散していく。
そして先頭を歩いていた赤司が6人の前に立つ。
「やぁ、来てすぐで悪いんだが
着替えてもらえるかな?」
―――・・・一瞬の沈黙。
「赤司くん、歯食い縛ってください。」
そう言ってイグナイトパスをする体制になる黒子の目は本気。
待て待て!!!と降旗と桜井が止めに入るとようやく落ち着きを取り戻した。
「黒子、頼む!」
「センパァイ!!」
「高尾、やるのだよ」
「室ちんやるっしょ?」
「良…、」
「光樹、やってくれるかな?」
…どうしてここまで俺たちは恋人に
甘いんだろうか…
皆が心の中で呟きながら試着室のようなボックスの中に入っていった――。