奇跡
□キセキのクリスマス。
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12月24日、クリスマスイブだ。
恋人たちが賑わう日である。
そんな日にとあるバスケ部員の
恋人たちが早朝から
恋人に一通のメールを送った。
だがそのメールの内容は
皆同じようなものだった。
a.m.[06:30]
黄瀬涼太
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件名:
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本文:
今日はクリスマスだな。
仕事なかったよな？
今から帝光中に来てくれ。
お前にプレゼントを用意した
来れなかったら構わない
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メールを見た黄瀬は急いで立ち上がり
コートを羽織った。
a.m.[6:50]
火神大我
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件名:クリスマスですね
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本文:
今すぐ帝光中に来てください。
火神君にプレゼントを渡したいです。
出来るだけ早くお願いします
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メールを見るのが遅れた火神は
慌ててバスに乗った。
a.m.[6:47]
真ちゃん
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件名:クリスマスだねwwww
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本文:
真ちゃんクリスマスだね!!
マジテンション上がるわwwww
あ、今から帝光中に来てくんない？
プレゼント渡したい!!(*≧∀≦*)
読み逃げすんなよーwww
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冷えた体を汁粉で温めながら
緑間は電車でうたた寝していた…。
a.m.[6:28]
紫原アツシ
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件名:X'mas
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メリークリスマスアツシ!
悪いんだが
今から帝光中に来てくれないか？
アツシにプレゼントがある
来てくれよ…？
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お菓子かなーと呑気に考えながら
紫原は服を着替えた。
a.m.[6:01]
赤司征十郎
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件名:
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メリークリスマス!
朝早くにごめんね？
赤司が大丈夫ならで良いんだけど
今から帝光中に来れる？
赤司にプレゼント渡したいんだ…
無理だったらいいからね？
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―――あと100メートルで帝光中。
赤司は期待しながらタクシーで
体を温めた。
プレゼントを期待する黄瀬らは
恋人の思惑も知らずそれぞれ
帝光中に向かった。
さぁ、楽しいクリスマスの始まりだ。