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□赤司様の命令。
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「―――…光樹こっちに来い。」

『ごめんなさい。』

どういうわけか優しい降旗が
鬱陶しいと思うぐらいに赤司が洛山に誘ってくるのだ。

会える時間は少ないがよく電話する
二人はいつもこの会話をしている。

毎度毎度断る降旗だが赤司は
引き下がらない――…。

「ちょっと征ちゃんまた誘ってるの?」

電話越しから聞こえるオネェ口調の
彼?彼女?は呆れている。

「光ちゃん?ゴメンねー征ちゃんが
勧誘しまくっちゃってー」

『あ…レオ姉さん…いえ大丈夫です』

「まぁ、征ちゃんは本気みたいだから」

『はぁ…、』

そしてまた受話器が赤司の手に。

「光樹、無理にとは言わないから
こっちにおいで。
僕たちは大歓迎だから」

『……俺は誠凛が大事なのー!!!』

(ガチャン!!ツー…ツー…ツー…)

切れた…。
だが赤司は止められない。
明日はどうやって勧誘しようか…。
「言ったじゃない無理って…」
オネェの彼?を使って勧誘作戦は
失敗に終わった。

なら明日はアイツを…。
「おいちょっと来い。」
「なになにー!!」
次はすばしっこいイメージの彼。

降旗が洛山に来るのはいつやら…。





「赤司、僕の命令は?」

『絶対だけどごめんなさい。』

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