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□あれもこれも美味しい
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お前が言った愛している――。

それは赤司にも青峰にも黒子にも…
誰にでも言うのか…?


…俺以外の奴にも言っているのか?

"一番好き"って、
"愛してるよ"って…。

…俺はお前の中でどう見えてるんだ?


帰国子女か?

タイガの友達か?

バスケに誘うウザい奴か?





――氷室辰也…、か?









赤司たちに比べたら

俺は敦のこと何も知らない。


青峰や黒子に比べたら

過去なんて知らない。






だけど…――お前を想う気持ちは

誰にも負けてないよ。





恋人を玩具みたいに扱うことも、



恋人の前でも

お構いなしにキスすることも




誰とでも体を重ねることも…。








―――…それでもいい。

玩具でも、何でもいい。





だから、……

俺を…俺だけを見てくれ…。










「敦・・・他の奴のこと
見ないで…くれ…っ」











―――彼はその後
"愛していた"と告げられ
破局することになった。


『室ちん、愛してたよ?』


愛してた、そう言われた
彼の玩具…恋人たちは
本気で愛していたが
彼は恋人たちを
愛していたのだろうか。

それは――
彼にしかわからない。










「…ねぇ…、愛してるよ…?


















ただし、玩具として…だけどね」

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