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□ハイスペックウィルス
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「ケホッ…」
関節が痛み乾いた咳をする緑間は昨日自主練をした自分を恨んでいた…。

ザアザア降りで大坪や宮地たちに早く帰れと言われていたにもかかわらず、日課をこなしてから高尾と雨の中帰ったのである。

自分が38℃以上の熱があるのに家が遠い高尾は大丈夫だろうか…。

もし高尾が自分より熱が高かったら…インフルエンザのような厄介なウィルスに感染していたら…。

…こんな状態でも高尾のことを考える自分は本当に高尾のことが好きなんだなと自覚する。

高尾に限ってインフルエンザなど
あり得ない。あのハイスペック高尾がウィルスに負けるはずがない。
謎の開き直りを果たした緑間。


今日一日休めばすぐ善くなるだろう…コクンと一口水を飲めば大人しくベッドにつき深い眠りに入った。
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