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□ハイスペック緑間
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高尾和成side
真ちゃんがテーピングするとこ
よく見るんだけどさー、
『丁寧に素早く巻けるってスゴい』
って思うわけよ。
俺はテーピングとかあんまり
好きじゃないから巻かないけど
真ちゃんはいつも巻いてる。
バスケするのに指を守るのは
選手として当たり前なんだよなー…。
…なんて思いつつ
体育館の舞台上でゴロッと転がる。
「…ねぇ真ちゃーん」
部活が終わり体育館倉庫で
ボールの数を数え終えて
ちょっとばかり休憩。
「…何だ。もう休憩はいいのか?」
真ちゃんは休憩しないで3P練習。
飽きないなー…。
「ん"ー…まだだねー」
曖昧な返事をしつつ真ちゃんの
指を見つめる。
今日もテーピング巻いてる。
巻いてても綺麗なのが分かるんだ。
「…指がどうした。」
俺の視線に気付いたのか
怪訝そうに俺の様子を伺う――――。