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□ハイスペックチャリア
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高尾和成side
「…また負けた……。」
「当然なのだよ。」
―――8連敗した俺って逆に凄い。
今まで真ちゃんとじゃんけんして
一度も勝ったことがない。
だからいつもペダルをこぐのは俺。
チャリのサドルの高さを弄りながら
チラッと真ちゃんを見る。
…また飲んでるよしるこ…。
しかも冷たいタイプの。笑
「真ちゃんそればっかだねー。」
「欲しいのか?」
…いや、別にいいけど…。
くれるなら貰っとこうかな…。
「じゃあ一口ちょーだい!」
と言いながら缶を受け取ろうとしたけど…
渡してくれない。wwww
しかも飲んじゃってるよwww
やっぱりくれないやつかwww
…なーんて心の中で笑ってると
いきなりほっぺをガッと掴まれた。
「!???」
驚いて目を見開く。
リアカーから降りて俺の横に
しゃがむ。するとしるこを
口に含んだまま俺にキスを
してきた――――。