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□2号のカガミ
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火神大我side
…2号の可愛さがわかんねー。
「可愛いー!!」とか
黄色い声出してっけど可愛くない。
っつーかそもそも犬は可愛くない。
吠えるし追いかけてくるし。
何より噛むし。
「…くん……火神君、聞いてますか?」
ハッとして顔を上げると目の前に
息づかいの荒い2号と
抱きかかえる黒子が。
「ちょ、そいつ退けろ!!!」
ゾワァと背筋が凍り反射的に
後ろに下がる。
「火神君はいつになったら好きに
なるんですか…」
ムスゥと頬を膨らませながら
2号の頭を撫でる黒子。
"そうだよ!!"とでも言いたげに
「わんっ!!」と鳴く2号。
「い、一生好きになれねぇよ」
と首を振る。