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□ご主人様!?シバくぞ!
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(世界一大好きなのは犬だけ!)
わんわんお!!!
―――今日も笠松に飛び付く黄瀬は
ムフフッと笑った。
｢んだよ気持ちわりぃな…｣
｢今日は俺の日なんスよー!!｣
え？と思い今日の日付を確認する。
…1月11日。
黄瀬の誕生日でもなければ
笠松の誕生日でもない。
なんの日だ？と首をかしげる。
｢今日は1月11日!!
ワンワンワン!!犬の日ッス!!!｣
そう言いながら3回鳴いて
キラキラアピールする黄瀬。
｢あー…、なるほどな。｣
納得して頷く笠松はドリブルからの
レイアップシュートを入れてみせる。
難なく入ったボールを黄瀬が
取って笠松に渡す。その姿はどこから見ても飼い主に忠実な犬。
尻尾と耳が見えた笠松はニッと笑うと
｢1on1でもするか!｣
と黄瀬に勝負をしかける。
嬉しいのか尻尾があればブンブン
振っているだろう…。黄瀬も得意の
シャララスマイルを振り撒くと
｢わんわんおんッスね!!!｣
と誘いに乗る、が。
ん…？わんわんおん？
｢お前っ…どこまで犬なんだよ…!!｣
わんわんおんにツボったのか
ケラケラ笑う笠松。
ハッとして赤い頬をしながら
｢ち、違うッス!!1on1ッスー!!｣
と訂正する黄瀬。
わんわんお!!
(世界一大好きなのは俺の飼い主だ!!!)