main1


□Don't touch
1ページ/9ページ





ガヤガヤと話し声がする中で
キャプテンの笠松は話すこともなく
1人で無心に3Pを入れる。

確率は緑間には
及ばないがよく入る。

集中モードになっている笠松に
センパーイ!と黄瀬が
笠松に近付いてハグを求める。

部活の休憩中とは言え
体育館で部員もいる前で、だ。

それを上手く避けてボールを
思いっきり投げつける。

その姿は恋人同士には到底見えない。
どちらかと言えば友達である。

――…黄瀬と笠松は
大分前から付き合っている。

そのことは部員全員が知っている。

自分たちの恋沙汰で
チームが乱れるのを塞ぐためだと
笠松は言うが内心認めてもらいたい
という思いが強い。

…部員たちは二人の様子を微笑ましく
見守っている...が。

「キャインッ!!」

「うっせーよ黄瀬!!」

どうみても
犬と飼い主にしか見えない。

黄瀬が一方的にいって
笠松がガードする。

黄瀬も度が過ぎてウザいが
笠松もガードが硬すぎる。

そんな躾を見て笑う部員たちだったがただ一人笑わずにジッ…っと
ボールを弄りながら見つめる者がいた











(Don't touch me!!!)
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ