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□奇跡だ!!シバくぞ!
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黄瀬涼太side
「センパイは奇跡って信じるッスか?」
「いや?信じてねぇよ。」
「俺は奇跡、信じるッス!」
軽くあしらわれたけどスルーッス。
練習着を着るセンパイと
いつもより早く来た俺。
二人きりの部室ッス。
いやー、奇跡って
めっちゃすごい。うん。
「俺はセンパイと出逢ったのは奇跡って思うんスよ。」
「は?」
一瞬手が止まって俺を怪訝そうに
見つめる。だがその手はまた動く。
「ちげぇよ。俺とお前が出逢ったのは奇跡なんかじゃねぇ。」
そう言うセンパイはキャプテンとしてではなく、"笠松幸男"として話していた…。