□アンケート1人目様
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「お前にはカンケーねぇだろ。」

 と、低い声で言ったのは笠松だった。いつもの気迫よりも恐ろしく、今にも噛みつきそうな勢いだ。

「…それどーいう意味ッスか。」

 明らかに不機嫌そうな表情も浮かべるのは黄瀬である。気迫に、負けじと睨み返している。

 険悪なムードの犯人は、…誰でもないのだ。お互い悪くないし、第三者も悪くない。
…ただ、笠松が疲れただけなのだ。

「お前は良いよな気楽で。俺だって、お前みたいに何にも考えねぇで過ごしてみてぇもんだわ。」

「は…?」

そう言ったのがつい5分程前になる。

笠松も、別に喧嘩を売っていったわけではない。黄瀬も悪気があって強く言い返しているわけではない。
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