青春
□そこで止まった。
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…パチッと目を開けたソコは紛れもない、帝光中の体育館だった。 いつもの駄犬もいなければ妖精も、ハサミも、おは朝信者もいない。
そこにいるのは青峰だけだった。 あー夢見てんだなこりゃ…、と呟いた青峰は今や懐かしき体育館の辺りを見回した。
体育館全体が真っ黒のカーテンで覆われていると思うくらいに体育館は暗かった。 完全整備の帝光中体育館なら電気1つで暗闇も消え去るのだろうが今は消す気になれなかった。
「……このまま闇に吸い込まれてっても
じゅーぶん、…なんてな…。」
この体育館を見る度に自分はやはり幼かったと思える。自分1人で勝てると見栄を張り、それとともに自分自身に恐怖を覚えていた。