青春

□とりあえずまぁ。
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「とりあえずまぁ…座れって。」
「……うス…」

「「・・・。」」

無言の圧に踏ん張る火神と
自分のTシャツを握る日向。

…どうしてこうなった……!!!と火神は今世紀最大級の後悔をしていた。



話せば長くなりそうだが話そう。
あれは30分前だった―――。







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「お疲れー」
「じゃ1年鍵よろしく。」
「ちゃんと筋肉ほぐしなさいよー!」

「分かりました。」
「お疲れっしたー!」

部活が終わって鍵当番を任された
1年は誰が鍵をしめるかジャンケンで決めることにした。

「「「「ジャーンケーンホイッ!!!」」」」
「……ぐぁああ!!!!」

4人の予想通り一発敗けの火神。
今さら渋っても仕方ない。
黒子には先に帰ってもらうことに。

「ったくよー…部室汚すぎだろ…」

腐海は見て見ぬふりをしながら
部室を見て回る…。

日向と荒い字で書かれたプレート。
火神は日向のロッカーの前に立った。
以前は長篠の戦いができていたが今は新撰組の土方にハマっているらしい。
戦国時代の域を越えた彼を思いだし
思わず笑みがこぼれる。

「……あ、」

軽く引くと簡単にロッカーが開いた。
ヤバいと思う頃には既に遅く、ボロいロッカーは容易く全開に。
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