青春

□塗りたくられた嘘
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「―――――…ま、楽しんでこーぜ」

そう言ってニッコリ笑う
鉄心こと木吉鉄平。
言葉で周りの雰囲気を変えてくる。

後出しの権利以上に厄介だ、
と言う者は沢山いるが悪童の花宮真は羨ましいと思っていた。

今では悪童とまで呼ばれた上に
「御愁傷様」なんて言って相手を潰しているが、前は木吉のようなプレーだった。

フ、と当時を振り替える花宮。
――…なかなかの馬鹿だったな…と
乾いた笑みを浮かべる。
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