青春

□君のペース
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――部活中、練習をしながら
伊月はイーグルアイの
集中力を向上させようとしていた。
…リコに見つからない程度に、だ。

イメトレの相手は霧崎第一。花宮に
とられたパスが根に持っている。

――見方を変えていけば、パスは
いくらでもできる…。そのためには
集中力を絶やさないように
しなければならない。
伊月はボールを持つ力を強めた。

―――……黒子に素早くパスを出して
ミスディレクション…そのまま
クラッチタイムに入ってギンギンした
目の日向に渡って…

「ナイッシュー」

「!」

ハッとして顔を上げると余裕の表情で
レイアップシュートを入れる日向。
イメトレと同じようにレイアップを
決めて驚いた。

「んだよ伊月、」

ギョッとして見る伊月に
こっちの方が驚いたわ!と言いながら
日向はボールを取る。

「いや、イメトレしててな…」

苦笑いするとイメトレを一旦中断して
ボールをバウンドさせる。
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