青春

□show time!!
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――――…霧崎第一が負けたあの夜、
今吉を率いる桐皇は温泉に来ていた。

サウナ対決で誠凛と
ジュースを賭けて勝負したところ、

両者ドタドタと倒れていき
最終的に木吉と今吉の我慢比べに。

途中、今吉が限界で誠凛が買った。

そして今、皆でジュースを
買いにいっているところである。

「若松、お前早すぎとちゃうかー…?」

まだ暑いのか着ているジャージを
腰に巻いて膝上まで捲り上げている
今吉はほんのり赤い顔で言った。

「暑いの無理っすわ…」

皆より2本多く買う若松は苦笑い。

「せやからって…」

ハァ…とため息をつきながら
150円入れてスポドリを押す。

「まぁええわ…、宣戦布告できたし。
ちょ桜井これキャプテンさんに
渡しとってくれるか?」

そう言って出てきたスポドリを
桜井に渡す。

「は、はい…センパイ…?」

「ちょい頭クラクラすんねん、
先戻っとくさかい…悪いなぁ…」

目尻を下げて笑うと部屋に向かった。

今吉の後ろでは

「卓球でもう一回勝負仕掛けようぜ!!」
と張り切る声と

「良いですね…!」
と同意する声が聞こえた。





お前らどんだけ誠凛さんと
仲良くなるねん…大概にしいや…


呆れる今吉だった――…。
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