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□ハイスペック流星
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「真ちゃん!!今日部活終わったら
行きたいとこあるんだけど!!」

交通手段のチャリアカーを必死に
こぎながら後ろの緑間に話しかる。
敗けてしまったがどうでも良かった。

今日の放課後が高尾にとっての
勝負どころであった。

――――そんな真剣な想いは
伝わった。

が、


緑間は眉間にシワを寄せた。

今日は大坪に紹介された本を放課後に
買いに行こうとしていた。

好きな作者の作品でどうしても
買いたかったのだ。

「む…」

「あ…、無理…だった?」

呻き声が聞こえてハハッと笑い飛ばすが笑い声はどこか掠れていて…。

いつもの調子を装っているつもりの
高尾に仕方ないと言いたげにため息をつけば

「今日は書店に行きたい。だがお前が
どうしてもと言うなら付き合って
やっても良いのだよ。」

と素直になれずにポツリと言った。
高尾の笑顔が輝いた瞬間だった。
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