773dream

□冬の朝
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1.朝まだき


愛はいつでも
誰にとっても
優しいものだとは思っていない。

あたしたちの関係は、
あたしが、
りさが、
背負うものだ。


あの雨の夜
あたしは彼女を後部座席に乗せたまま車を走らせた。

部屋へ戻り
りさに先にシャワーを使わせてる間に
温かいココアを準備した。
出て来た彼女に差し出し、自分もシャワーへ向かった。

あたしが出て来た時には
りさはあたしのベットで
疲れ切った子供のように…眠っていた。

その顔を見ながら
あたしは考えた。

りさはほんとうは…迎えに来て欲しかったのか

それとも…欲しくなかったのか。
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