帝王の息子
□買い物
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入学の日も近くなり、俺はルシウスとドラコとダイアゴン横丁で買い物をしている。
あと買うものは杖だ。
と言っても、俺は3歳の頃父上に連れられて買ったんだけどね。
「ここで杖を買ってきなさい、私は少し用事を済ませてくる」
「はい、父上」
『はい、ルシウス“さん”』
俺たちは、オリバンダーの店に入った。
「あの……」
「いらっしゃい、君は……マルフォイさんだね?ご両親によく似ておる」
「………はい」
「これなんてどうじゃ?」
早速杖を選び出した。
何本か試してようやく自分に合ったつえを見つけたんだろう、ドラコが満足そうに俺の元に来た。
「カナト、みつかったよ」
『そっか、俺のも見てもらおうかな』
「待ってるよ」
俺はオリバンダーに杖を渡した。