帝王の息子
□マルフォイ邸
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マルフォイ邸に住むようになって、俺はドラコの部屋を一緒に使うようになった。
そして、わかったことが1つ。
「カナト、邪魔だ」
そう、出会った時のドラコは俺同様猫かぶりだったのだ。
まあ、別になんとも思わないが。
少しの間一緒にいて、ドラコは自分より絶対的に上の人間には媚を売って構ってもらおうとする、逆に下の人間には見下した様な性格だ。
まあ、“闇の帝王の息子”として父上の部下の息子に舐められる訳にはいかない。
ちょっとだけビビらそうと思い、ある魔法を使ってやろうと思う。
これは断じて、ドラコの態度にムカついた訳ではない、うん←
『嗚呼、ごめん』
「ふっ」
俺はドラコの足元に居た、俺のペットのネズミに死の呪文を唱える。
闇の呪文は幼い頃から父上にならっている。死の呪文なんて、沢山練習していきた。初めて人間に使ったのは5才の時だ。
『アバタケタブラ』
ドラコの足元に緑色の光が通った。
ドラコは急の事に吃驚して固まった。
『ごめん、ネズミが君の足にぶつかろうとしてたから』
にっこりと笑って言うと、ドラコは間抜けな声で嗚呼と言った。
思わず笑いそうになったが、そこは我慢した。
その後から、若干ドラコが俺に優しくなったのは言うまでもない。