帝王の息子

□目覚め
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『誰?』

「あなたは………」


どうやらルシウスは知っているらしい。


「ここで会うとは思ってなかったよ、ルシウス。わしは、アルバス・ダンブルドア。ホグワーツの校長じゃ」

「私は、コーネリウス・ファッジ。魔法省大臣だ」


アルバス・ダンブルドア、聞いたことある。

いつだったか、父上が言っていた。


『何故、その様なお偉いお方がここへ?』


嫌味たっぷりに言うと、ファッジはめけんに皺をよせ強ばった顔をした。

ダンブルドアは顔を変えずニコニコしている。

ダンブルドア……読めない奴だ。


「君が目覚めたと聞いてね」

『そうですか』

「君にはホグワーツに入学してもらう」

『そんなことの為にわざわざ』

「君は特別だからな」

『闇の帝王の息子、だからか』

「そうじゃ」

『でも、俺は見た目は11歳のままでも20歳は超えてますよ?』

「…そうだが、仕方ないんだ」


全く口を開かなかったファッジが言った。


『ホグワーツで監視、ですか。そんなに怖いですか?闇の帝王の息子である俺が』

「……………」

『でも、まあ、いいですよ』


俺はホグワーツ入学を決意した。

ルシウスの話によるとハリー・ポッターは今年入学らしいし。

何かと動きやすいだろう。

父上の復活のためにも。


「じゃあ、これを渡すとしよう。必要なもののリストがはいっておる」

『ご丁寧にどうも』

「じゃあ」


ダンブルドアとファッジは出ていった。
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