帝王の息子
□目覚め
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気がつくとベットに居た。
『あ、れ……』
「カナト様!」
『ルシウス、悪い』
「いえ、それより体調は?」
『大丈夫だ』
ルシウスは安心したような顔をした。
その後俺はルシウスに全てを聞いた。
父上が行方不明になった理由、俺が何年も眠っていたこと、今の魔法界のこと。
それにしても、気になることがある。
『ハリー・ポッター、か』
「ええ」
『何故そんな子供に父上が、』
「…………」
憎い。
俺の心の中にはそれしかなかった。
ハリー・ポッターめ、いつか父上の力を失わせた事を後悔させてやる。
心の中で俺は誓った。