わがままなハムスター(女夢主)

□遊園地!
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ホテルからの
遊園地行バスに揺られ、30分。
道路がだんだん細くなる。

両サイドに一面向日葵が咲いて
キラキラと輝いている。

あたしも目を輝かせながら
ごちそうを前に
車内の窓から
左右に忙しく首を振って
見とれていた。

『美味しそう!!』

「お前馬鹿か?
ひまわりが美味しそうに
見えるのか?
ミカンやブドウ畑じゃないんだぞ?」

なんて強志は言う。

でもあたしは

強志にはこの
美味しさがわかんないの!?
昨日食べたカレーより
凄く美味しいのに。

と、思っていた。


向日葵畑を抜けると
遊園地についた。

『あ、大きな回し車!』

あたしは叫ぶ。

あたしは皆とのりたいと思ったら
その気持ちが通じたのか
姉達があたしの方を見て

「こころ、一緒に乗ろう!
ハムスターになれるって書いてあるよ!」

とニコニコしながら大型回し車へあたしを
連れて行ってくれる。

パパは注意書きを読む。

「こちらの乗り物は二人乗りです、小さいお子様でも乗る事が出来ます・・・か」

「こころ、乗ろう!」

強志が誘ってきた。
あたし、負けないよ!

一緒に乗った途端あたしはおもいっきり
回し車を回す。
普通の子どもはこんな風に回せない。
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