英雄恋愛小説

□鈍感な人
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「チーフ。」

私がそう呼べば、いつもあの人は、返事をしてくれる

「どうした、さくら。」

彼は、サージェスのプレシャス回収のスペシャリストっボウケンジャーのチーフ明石暁で、かたや私は、サブチーフの西堀さくら

上に立つ人間が何やってんだと言われそうだが私は、チーフの事が好きで好きでしょうがない

自分では、無意識のうちに時々チーフにアピールしていてみんなには、バレバレだったけど明石さんも私以上に鈍感なのでなかなか進展しなかった。

そんな関係に変化が訪れたのは、大神官ガジャを倒して半年後

「俺は、宇宙に行く。」

明石さんは、そう言って聞かなかった

正直…私は、驚かなかったあの人は、生粋の冒険者机の前でかじりつくよりそうやって冒険する方が割にあっている人だから。

でも、それを聞いて蒼太が私のことを心配して様子を見に来てくれた。

「さくら姐さん大丈夫?」

「大丈夫。」

最初は、気丈に振る舞っていたけど、気が付けば涙が止まらなくなっていた。

「さくらくん…。」

ゴーゴーボイジャーの整備の様子を見に行けば牧野さんが私のことを心配そうに見つめる

チーフが遠い遠い世界に旅に出るそう実感したらなんだかさみしくなった。

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