英雄恋愛小説
□ヘタレなあいつ
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「♪〜♪。」
今日も日課になっている星空観察を終えて
お金勘定の真っ最中
「今日もご機嫌でしたね、ルカさん。」
寝る前の紅茶タイムのアイムにまでそう突っ込みを入れられてしまった。
「ルカさん、きっとこの前手に入れた宝石が高く売れたからですよね。」
「…」
凱の一言を華麗にスルーして
私は、立ち上がった。
「日課も終わったし、寝よ。」
部屋に戻って布団に入る
皆が寝静まったあと私は、あまり寝付けなかったから私は、夜風に当たりに甲板に出る。
「夜風が気持ちいいな〜。」
夜風に当たってリフレッシュして部屋に戻ろうとするとハカセの部屋から明かりが漏れているのが見えた。
「ハカセまだ起きてたんだ?」
中を覗くとゴーカイガンの整備に疲れたハカセが机に突っ伏して寝ていた。
「ハカセ風邪ひくよ。」
ベッドから毛布を引っ張りだしてハカセにかけてあげる
「ルカ〜ゴメン。」
ハカセの寝言にルカは、笑ってしまった。
(夢の中まで、私に小突かれてんの。)
気が付いた時には、手が伸びてハカセの頭を撫でていた。
(前は、嫌いだったんだけどな。)
ザンギャックを滅ぼすため一緒に戦っていくうちにルカの中に母性のような物が芽生えていた。
(好きだよ、ハカセ。)
満足してハカセの部屋から出るとアイムが立っていてルカに微笑みかけていた。
ルカは、口の前に指を当てて
(シー。)
ってやって部屋に戻った結局その後は、快眠だった。